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ナガミヒナゲシをご存知ですか?

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イベント
執筆 : 
2012-6-5 14:00

 

春になると、路肩や空き地などさまざまな場所で、鮮やかなオレンジ色の花が咲いているのを見たことがありませんか?(写真1)
この花は地中海沿岸部が原産の外来植物で「ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)」と呼ばれる植物です。
4月から5月にかけてオレンジ色のかわいらしい花を咲かせるため庭や公園、畑の周辺に生えているものを見つけてもそのままにしている方も多いのではないでしょうか。
ケシ科の一年草ですが、アヘンの原料となる物質(アルカロイド)を含んでいないため、他のヒナゲシと同様に特に栽培や植生に対しての規制はありません。
茎の高さは大体15センチ位からで、大きなものになると60センチほどに育つものもあります。
アルカリ性の土壌を好んで育つためコンクリートに覆われた都市部に多く見られるのが特徴で、道路沿いの植え込みやコンクリートの割れ目、側溝の隙間などでも育つ強い生命力を持っています。
また、名前の由来ともなった細長い果実(芥子坊主)は1株に100個以上が実ることもあり、1つの果実にはおよそ1500個の種子(ケシ粒)が入っているため、単純計算でも1株から15万個以上の種子が出来ることから繁殖能力はきわめて強く、ここ数年で急速に分布が広がっています。
近年の研究結果からは、根などから出る物質は他の植物の生育を阻害する作用が強いことが判り、放置すればもともと生えていた植物が育ちにくい環境となって、やがては他の植物を駆逐し大群落を作る確率が高く、生態系を乱す原因になることも指摘されています。
ご自宅の庭先や地区内でナガミヒナゲシを見つけたときは早めの駆除をお願いします。
なお、園芸花として楽しむには花が終わり次第摘み取る(摘花)等の種子拡散を防ぐようにしてください。
 
駆除する上での注意点
* 花の時期が終わり実がついた後に駆除しようとすると、駆除時の振動により種子を周囲に撒き散らすなど、意図に反して前年よりも増えてしまうことがあるため、花の咲いている内か、花が終わり実がつく前に駆除するようにしてください。
* 除草剤等の使用にあっては次の事項を守ってください。
・ 薬剤のラベルをよく読み、適正に使用すること。
・ 住宅地及びこれに近接する土地において薬剤を使用するときは、
     薬剤が飛散することを防止するため、風が弱く、交通量の少な
     い時間帯(早朝)に散布すること。
・ 薬剤散布することを、事前に周囲の住民へ周知すること。
・ 薬液が残らないよう、薬液の調合量を加減すること。
・ 不要となった薬剤は絶対に河川等に捨てないこと。農協・販売
  店等に相談し、適正に処理すること。 

写真1 
(写真1)